DO特別号 銀賞受賞作品

神 々 の


審査員 中村 正也  林 忠彦 

林 忠彦氏評: だいたい年1回のこれだけの大きなコンテストになると、俗に言う小もの、つまり写真の内容が子供ひとりを撮ったもののようなスケールの小さい写真、小味な写真がなかなか上位にいきにくいものなんです。それが、これだけの銀賞を勝ち取るということは、完璧な構成カと完璧なシャッターチャンスと完壁な発色と、総てが文句なくうまくいっているというところに尽きると思います。白い中で降っている雪は当然出ない。黒いトーンの中だけに雪があって、黒と白との単調な色の中に、子供のほっぺたの赤さ、着ているチヤンチャンコの赤さがよく浮き出ていると思います。

中村 正也氏評: これは、ひとつはトリミングがおもしろいと思います。普通だともっと上まで入れるか、思り切ってアップになるかなんだけれど、このかまくらの上の部分をカットして、人物をセンターから僅かに左に持って来ている。それに、降っている雪の流れの具合いがいい。それと同時にそこにいる子供の表情が寒くて手が冷たいという感じがよく出ているし、目線もすごくいい。それから、着いるものの色が非常に鮮やかかであること、ポーズが実に自然であるということ、そしてメチャクチャにかわいいということ。雪の部分も青味がからなくて、雪質がよく出ていて欠点の付けようがないくらい色が実にシャープに出ています。